2025年に登場したポータブルCDプレーヤー FiiO DM13 BT をレビュー!

2025年に登場したポータブルCDプレーヤー FiiO DM13 BT をレビュー!

そういえばCDプレーヤーでバランス接続できるものってあるのだろうか?と調べてみたところ、「Shanling EC MINI」と「FiiO DM13 BT」を知ることとなり、サイズ感と価格が手ごろだったFiiO DM13BTをヨドバシドットコムの店頭受け取りサービスで購入しました!

さすが2025年に登場したポータブルCDプレーヤーだけあって、CDを聴く基本的な部分のみならず、バッテリー駆動やBluetooth接続に対応していたり、現代的なニーズにこたえる機能が搭載されています。以下はFiiOの公式サイトより引用しています。

DM13は、シーラスロジック製「CS43198」DACを左右独立で2基搭載し、独自の専用オーディオアーキテクチャによって高音質再生を実現するポータブルCDプレーヤーです。4.4mmバランス出力では660mWの高出力を実現し、3.5mmシングルエンド出力と合わせて幅広いヘッドホンに対応します。また、デジタル音声出力や、aptX HD対応Bluetoothなど、多彩な出力に対応。高コントラストのLCDディスプレイを搭載し、直感的な操作を実現しています。

CS43198がどんなデバイスなのか。とか全然最近のDAC状況を知らないので、これがどう音質に効いてくるのかわかりませんが、4.4mmバランス出力は楽しみですね。2025年最新ポータブルCDプレーヤーとしてFiiO DM13 BT、さっそくレビューしていきます!

FIIO DM13BT 正面
シンプルでかわいさのあるデザイン。正面に表示があり、3.5mmイヤホン端子と4.4mmバランス接続端子。天面前方に操作ボタンが配置されています。国内ではシルバー、ブラック、レッド、天板がクリアのホワイトの4色展開。最近オーディオガジェットは色が欲しいタイプなので、普段は選ばないレッドを選んでみました。

ボディと天板はアルミ製。鮮やかなレッドがキレイです。底面のみ樹脂みたいですね。触るとひんやりして質感はとても高いです。
FIIO DM13BT 操作ボタン
操作ボタンは7つ。よく見ると停止ボタンがありませんが、停止は左右一番外側の電源ボタンと機能ボタンの同時押し。だそうです。実際使ってみると特に問題はないのですが、聴き終わりには押したくなるボタンなので独立して存在していても良かったような気もします。ボタンの押し心地は良い感じです。
FIIO DM13BT 背面端子類
背面にはいろいろな端子がついています。光デジタル端子など、据え置きで使うときにあると便利なものが配置されている印象です。振動対策機能のEPSや、車載時に使用するD.MODEの切り替えスイッチもあるので、音質に影響ありそうな気配がある機能が必要に応じて切り替えられるのは精神衛生上うれしい感じ。
FIIO DM13BT 左面
FIIO DM13BT 右面
側面はシンプルです。右面にCDトレイのオープンレバーがあるのみ。
FIIO DM13BT トレイオープン
CDトレイを開いたところです。レッドは内側がブラック。ツートンカラーがカッコイイ!ちゃんとフタの裏面もブラックなのが、デザインにこだわっている感じがあって良いですね。レバーを引くとスプリングでフタがふわっと開きます。この感覚も懐かしい。スプリングフタ式の泣き所、ヒンジもしっかりしていて長期間使用しても壊れにくそうです。
FIIO DM13BT デジタル表示部
正面の表示部分です。LCDディスプレイとのことです。表示は大きくて良いですが、明るい自然光のもとでは少し明るさが足りない印象もあります。
FIIO DM13BT 機能表示状態
FiiO DM13 BTはいろいろと機能があるのですが、それらを操作するのは天面一番右の機能ボタンで切り替えていきます。その際に状態を確認するのはディスプレイなのですが、こんな感じで略称+状態で表現されます。リッチな情報表示になれた昨今だと少しわかりづらいですが、そういえばオーディオ機器のアナウンスなんてこんな感じだったよな。といろいろと思い出されますね。
FIIO DM13BT 4.4mmバランス接続端子
FIIO DM13BT 3.5mmアンバランス接続端子
そして2025年のCDプレーヤーらしさ(ワタクシ的)なところ!4.4mmバランス接続端子搭載です!CDをバランス接続で聴くなんてことがなかったので、体験してみるだけで新鮮!
FIIO DM13BT 厚み
大きさはフットプリントはおおむねCDケースと同じぐらい。厚みはケース3枚よりちょっと薄いぐらいです。さすがにこのあたりの携帯性は昔のポータブル全振りCDプレーヤーにはかないませんが、その分大容量バッテリーを搭載していたり、回路設計にも余裕があるのではないかと思います。

試聴してみた

楽しみにしていた4.4mmバランス出力にSONY MDR-1AM2を接続して、最近よく聴くようになってしまったLINKL PLANETの「胸にいつもガンプラを」を聴きまくってみました。

バランス接続のCDって初体験だったのですが、CDってこんなに音いいんだ!とCDのポテンシャルを改めて感じられる音。左右の分離が良いだけでこれまでのCD視聴と違う体験で新鮮でした。これは楽しい!と、昔から聞いているCDをいろいろ引っ張り出してきて聴き始めてしまう始末。

Bluetooth接続での試聴はしていませんが、バランス接続搭載CDとかいう未体験デバイスになると思うので、ぜひこの機種ではバランス接続で聴いてみていただきたいなと思いました。

音質については現代的というか、分離が良くてクリア。低音も高音もきれいに鳴り、FiiO DM13 BT単体で聴いている分にはまったく音質に不満はありません。というか、バランス接続もあってむしろ音の良さに驚きます。

比較してみた

ワタクシ手元にいろいろとポータブルCDプレーヤーがあるので、その中からソニーのデジタルアンプ搭載機D-NE920と比較試聴してみました。このD-NE920、2004年10月発売ですって。。もう20年近く前のデバイスになっちゃったんだ。。

そんな20年前のプレーヤーとの比較、とはいえ全盛極まったCD時代のプレーヤーなので音は良いんです。FiiO DM13 BTと比較するとさすがに3.5mmイヤホン端子なので分離とクリア感は一歩譲りますが、高音の鳴り方の丁寧さにオーディオメーカーであるソニーのすばらしさを感じることができます。

どちらが良いかと言われると、正直オーディオとしての楽しみではD-NE920のほうがワタシは好みです。が、FiiO DM13 BTは非常に現代的な音と言いますか、新しい録音の音源との相性が素晴らしく、LINKL PLANETなど最近の曲はFiiO DM13 BTのほうがキャラクターがあっている気がします。

(ソニーのデジタルアンプ搭載機と非搭載機の違いも味が違って面白いのですが、その話はまたどこかでできたら)

FIIO DM13BT D-E01 D-NE920並び
我が家の現役ソニーのCDウォークマンたちと

FiiO DM13 BTのレビュー、お送りいたしました。バランス接続搭載機というだけで新しいのですが、他の作りこみの部分や音質を含めて、これが3万円を切る形で買えるのは本当にうれしいですね。バランス接続搭載でよりランクが上がるShanling EC MINIも気になりますが、価格とサイズではFiiO DM13 BTも手に取りやすいのではないでしょうか。CDがまったくなくなる気配がありませんが、せっかく買ってもリッピングして終わり。とかただの特典目的で購入などしまい込まれていることも多いかと思いますが、たまにCD自体から音楽を聴くと、メディアの個性・プレーヤーの個性が楽しめてオーディオライフが楽しくなりますね。

最後に、最近聴くようになったLINKL PLANETの「胸にいつもガンプラを」のMVを埋め込んでおきます。ホビーショーとかで見かけていたのですが全然興味なかったのに、3期メンバー入ってから気になる曲が出てきたので聴くようになってしまいました。。

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