ソニー “CDウォークマン” 『D-E01』の分解手順

ソニー “CDウォークマン” 『D-E01』の分解手順

前回、ソニーの“CDウォークマン” 『D-E01』を使えるようにしました!と書きましたが、外装がキレイな不動品を購入したところ、内部基盤が腐食して使えなくなっていたという状態でした。基板の修理はほぼ不可能なので、完動品を購入し移植するという方法で使えるようにしています。

今さらニーズもあまりないかと思いますが、“CDウォークマン” 『D-E01』の分解手順をご紹介です。
本記事では分解を推奨しておりません。ご自身の意思で作業される際の参考になればと思います。

分解の手順は以下の通りです。

  1. 外装のビスを外す
  2. ボディ上部を外し、ボディ下部とディスクスロットが接続されているビス(2つ)を外す。
  3. ボディ上下が分離するので、ボディ下部のパーツ、基板の固定ビスを外していく
  4. ボディ下部のメッキパーツ、ディスク挿入口のグレーのパーツを外す
  5. CDピックアップのコネクタを基盤から外す
  6. CDピックアップとボディ下部をとめている、フレキの両面テープを慎重に剥がす
  7. 基板を裏返し、CDピックアップのフレキをコネクタから外す
  8. 分解完了

ピックアップのフレキを固定している両面テープを剥がす工程以外は分解はしやすいです。特に複雑なCDスロットインの機構はボディ上面に独立して存在しており、こちらの機構に不具合がない限りは手をつけずとも基板にアクセスできるのは、設計が洗練されている印象です。さすがメカトロニクスのソニーって感じですね。

画像を交えながら、詳しくみていきましょう。

“CDウォークマン” 『D-E01』外装ビス位置全体
外装ビスを外していきます。丸で囲ったところにビスがあります。
“CDウォークマン” 『D-E01』 外装ビス位置1
左側面に一つ
“CDウォークマン” 『D-E01』 外装ビス位置2
後面に一つ
“CDウォークマン” 『D-E01』 外装ビス位置3
右側面に2つです。

外装のビスを外すと、ボディが上下に分離します。

“CDウォークマン” 『D-E01』 スロット外しビス
上下が分離しました。分離するためには、丸で囲った部分のビスを取り外します。このビスはパーツの側面についているので、見つけづらく注意してください。この時点でボディ上部のスロットイン機構には触れる必要がなく、基盤へのアクセスがラクになっています。
“CDウォークマン” 『D-E01』 内部ビス位置
続いて、ボディ下部のパーツを取り外していきます。丸で囲ったビスを取り外していきます。最初に外れるのは、右半分の電池ケース部分と外装にかかるメッキパーツです。
“CDウォークマン” 『D-E01』 メッキパーツはずし
こんな感じで外れます。
“CDウォークマン” 『D-E01』 ディスク挿入口パーツ外し
基盤にアクセスするためには、ディスクスロットのグレーのパーツも取り外す必要があります。ツメでパチっととめてあるので、外しやすいところからツメを慎重に外していきます。パーツはけっこうしなりますが、経年劣化している可能性もあるので、途中で割らないように慎重に外していきましょう。
“CDウォークマン” 『D-E01』 ディスク挿入口パーツ外し終わり
グレーのパーツが外れました。割らないように注意です
“CDウォークマン” 『D-E01』 内部コネクタ
基盤まで来ました。基板を外していきます。まずはCDピックアップのコネクタを外します。
“CDウォークマン” 『D-E01』 基板、外装分離
ピックアップのコネクタが外れました。続いて、基板を外装から外します。丸でかこったコネクタのパーツを利用して固定されているので外します。外すときは黄色と白のコネクタから外しにかかるとやりやすいと思います。コネクタと外装の取り外しはちょっとコツがいるかもしれないので、慎重に試行錯誤してください。ちなみに、再度組み立てる際は、黒いコネクタ側からはめるとスムーズにはめられます。
“CDウォークマン” 『D-E01』 ピックアップフレキ注意
CDピックアップと基板を外しました。ピックアップはフレキがボディ下面に両面テープで固定してあるので、断線しないように慎重に剥がしてください。かなり粘着力が高いので注意です。
“CDウォークマン” 『D-E01』 ピックアップフレキ外し
最後は基板を裏返して、CDピックアップをとめているフレキをコネクタから外して分解完了です。

ソニー “CDウォークマン” 『D-E01』の分解手順でした。この商品もリリースから時がたち、外装、完動、など条件が揃わないものが多くなってきました。もはやメーカー修理も受け付けていないのでユーザーの自己責任で状態の良いものをニコイチしていくのも、いたしかた無し。というところもありますね。

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