発売から少し時間がたってしまいましたが、Bang & Olufsen Beoplay EXを発売日に入手し、今日までほぼ毎日のように使ってみました。Bang & Olufsen Beoplay EXのレビューをさっそくしていきたいと思います。
口に近い配置となるよう設計されたスティックに6基のマイクを内蔵し、着信に応答するにも電話をかけるにも快適に。バックグラウンドノイズ対策には、自分の声と他の音を判別できるインテリジェントなビームフォーミング技術を採用し、いつでもクリアな通話を実現します。
Bang &Olufsen 製品情報ページより。Beoplay EX – Bang & Olufsen Stores Japan (beostore.jp)
音質について
Beoplay EXは9.2mmの大きなドライバーユニットを搭載しているだけあり、Bang & Olufsenのイヤホンとしては珍しく低音なとても豊かな印象です。豊かな低音にB&Oらしい透明感のある中高音が乗ってきます。全体としては好印象な音質です。音の解像感もあり、上質な印象の音楽を聴かせてくれます。これまでのBang & Olufsenのイヤホンよりも少し一般的なテイストになっているので、例えばBeoplay E8 3rdのような傾向が好きな方には、少し印象が変わってくるかもしれません。
ノイズキャンセリングについて
ノイズキャンセリングについては、ソニーのWF-1000XM4に比べると、そこまで強力なものではありません。おそらく音質とのバランスをとったのではないかなと思います。このあたりは何を重視するかによるので、強力なノイズキャンセリングを求めるのであれば、ソニーやAppleなどほかの選択肢を考えることもありかと思います。もちろんONにしたときには、ちゃんとノイズキャンセルされていることはわかるので、騒音があるところではとてもありがたい機能です。
接続性について
接続性については問題は感じませんでした。接続元をXPERIA 1IIIとウォークマンA100シリーズで、通勤時間帯の電車、魔の品川駅コンコースで試してみましたが、ほぼ切断されずに使用できました。魔の品川駅コンコースは新幹線改札付近で接続が乱れましたが、他はおおむね問題を感じませんでした。さすがのBang & Olufsenもワイヤレスイヤホンのリリースを重ねているので、接続性に大きな不安はなさそうです。
装着感
Beoplay EXの装着感は、少し耳の中で圧迫感があるものの、長時間つけていても耳が痛くなることもなく使えます。さすがに1時間超えてくると若干気になってきますが、耳の健康のためにも長時間の連続使用は避けたいところです。ちなみに、ワタクシ超ソニーファンなのでWF-1000XM4も大好きなのですが、残念ながら耳にあまり合わずけっこう痛くなってしまうので、Beoplay EXのほうが装着感は高いと評価しています。
少し困ったところ
使用するうえで少し困ったところは、ペアリングの際にケースが必要となるところでした。まれにプレーヤー側とうまく接続ができないときに、再ペアリングを試みたいことがありますが、Beoplay EXではケースに収めた状態じゃないとペアリングができません。ジムで荷物が最小限の時に対応ができないので、Beoplay E8 3rdのようにケースなしでもペアリングができるようになっていてくれるとありがたかったです。と、ここまで書いていて思いましたが、あまりケースを持たずにいる場面てないのかもしれない。。そうすると対して問題ではないのかもしれないですね。
他機種と比べて総合的にどうなのか?
ワタクシがこれまで使っているのは、ソニーのWF-1000Xシリーズ、Beoplay E8 3rd、ヤマハ TW-E7Aになりますが、Beoplay EXは今のところ一番気に入って使っています。ノイズキャンセリング、接続性、音質などの総合力でソニーのWF-1000XM4は素晴らしいのですが、Beoplay EXは音質においてアドバンテージがあると感じています。B&Oらしさを感じる音が聴いていて心地よいため、最近は一番持ち出す機会が多くなっています。
価格が少し高めの商品なので、コストパフォーマンスが良いかというと難しいですが、価格に見合った価値と、使うことによる満足感が非常に高いという点では、あの高級オーディオブランドのBang & Olufsenの製品を4万円で体験できる。という点においてパフォーマンスが高い。と言わざるを得ないのではないでしょうか(笑)。
あまりスペック競争に走らなそうなBang & Olufsenが9.2mmの大型ドライバーを搭載したり、ノイズキャンセリングや防水、aptX Adaptiveに対応したり、ワイヤレスイヤホンの世界でトレンドを抑えつつBang & Olufsenらしさをしっかり感じさせる製品をリリースしてくれたことは、消費者としてはうれしいですね。